俺が洋楽CDを買う時、高いのにわざわざ輸入盤ではなく国内盤を買う理由の一つに「帯が付いているから」というのがある。対訳が付いていたり、ライナーが付いていたり、ボーナストラックが付いていたりするのも確かに国内盤の魅力ではあるが、俺にとって国内盤の最大の魅力は帯。帯を捨てる人があるが気が狂っているとしか思えない。帯もデザインの一つであって、ジャケットを眺めながら聴くのはもちろんのこと、そこにさらに帯があり、帯を眺めながら聴くことができればそれこそベストな音楽の聴き方だと思っている。だから、自分の作品にも帯を作ってみた。感動した。カッコいい。やっぱり帯がなくちゃ!

帯の色。赤。実物は写真よりも赤い。なぜ赤にしたのか。言わずもがな、俺のイメージカラーだからなのだが、理由はそれだけではない。ビートルズのアルバムもストーンズのアルバムも、初めてCD化された時に付いていた帯の色が赤だったからである。

帯が付いた。爆発的に嬉しくて、シスターマロンにお願いして写真を撮ってもらった。自分としては、ユニオンジャックを身に纏って、ザ・フーを意識したつもりなのだが、なぜかシスターは「子供か」と漏らしながらずっと苦笑していた。


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