詩人召集、最前線へ

当ブログでは既にお馴染み。友人のシンガー、みこみかんさんの提案を容れて、歌詞カードを作り、各アルバムに封入することにした。

新曲『WHY?』の歌詞に「笑顔で哭いている」というフレーズがある。みこさんは俺が「泣く」ではなく「哭く」としていることに気付いてくれて、「聴き手にとって曲の受け取り方が変わる」と歌詞カードの作成を提案してくれたのである。

説得力のある素晴らしい提案だと思った。俺自身、以前から歌詞カードは作りたかったのだが、作る手段がスマホでは…と断念していた。が、よくよく考えてみたら出来ないことはない。紙質へのこだわりさえ捨てれば、それなりの物が作れる。

よし。作ってみよう。これまでもスマホと百均を駆使して不可能を可能にしてきたではないか。たとえ高級感に乏しくとも、それを補って余りある手作り感で勝負してきたではないか。

詩を読んでもらおう。以前から「厳密に言えば俺の歌詞は「歌詞」ではなく「詩」だ」と口酸っぱく言ってきたが、それをいい加減分かってもらおう。大体、UKロックなメロディーに日本語「詩」が乗ってるというのが俺の音楽の特異性なんだから、詩にもちゃんと光を当ててやらないと。

二つの顔。ロックスタアとしての顔。そして、詩人としての顔。詩人としての顔は今までずっとレコードで言うところのB面に甘んじてきた。いや、もしかしたら表と裏しかないのにC面だったかもしれない。それくらい日陰の存在だった。でも、そろそろこいつを引き上げて、実は両A面なんだよというところを見せていくべきで、そうすれば少しは状況が変わってくるのかもしれない。

過小評価という怪物。俺の中でロックスタアと詩人が手を組めばきっと倒せる。


6件のコメント

    1. なるほど!そういう利点もあったか!
      詩を読んでカバーするのをやめる奴も出てくるやろうけどな(笑)

  1. 大昔から詩人は作品を活字にして世に送り出してきました。
    そういう意味で、和田怜士作品は音声からだけでなく視覚からの情報もあった方が、より内容がキャッチしやすいと思います。
    単純に『歌詞カードは付けた方が良い』、というのとは違います。

    1. よくよく理解しております。

      歌詞はあくまで言葉。言葉の域を出ませんが、詩は「絵」だと思っています。絵を紙におこすのはごく自然な事です。

      何より、僕自身が読んでみたい(笑)だから、早速作業に取り掛かります。

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