新曲の中の「これまでとこれからの間で/私は私の道を」という一節が気に入っている。一見、なんの捻りもない馬鹿みたいなくだりなんだけど、個人的には、これほど捻りの効いた言葉遣いはないと思っている。
「これまで」があって、「これから」があって、「これまで」と「これから」の間に「今」があるとすれば、人生は引き返すということができないから、次に進むとすれば「これから」の一択…のような気もするけど、本当にそうなんだろうか。そんな風に考えるから、そんな風にしか考えられないから、人生、窮屈に感じるんじゃないのか?
今に対してあるのは過去と未来だけ。前と後だけ。人生というのは本当にそんなに直線的な、線路みたいなものなんだろうか。今、気合いで、「南無三!」とか何とか叫んで無茶苦茶なハンドルの切り方をすれば、意外と容易く綺麗に脱線。前にではなく、右や左にも進めるのではないだろうか…という意味合いを込めて「これまで」と「これから」の間に「私は私の道を」というフレーズを持ってきた。
今日、初めてギターを弾きながら歌ってみた。頭の中にあったものを外に出してみた。歌詞の見直しをする必要を一切感じないし、あとは歌い込むだけ。俺が個人的に良いと言い張るだけではなく、多くの人たちに良いと言ってもらえるであろう、素直で美しい曲に仕上がった。
次のライブ、いつになるかわからないけど、『WHY?』と『the answer song』を軸にした素晴らしい流れをご覧に入れたいと思う。
もう一歩も退かない。
この国に、俺より凄いソングライターなんていない。