どうだ!恐れ入ったかあ!!

降参。恐れ入った。やはりあなたは凄い。

『McCARTNEYⅢ』何度聴いても飽きない。毎回初めて聴くような感覚があって、聴けば聴くほど惹きつけられていく。スルメアルバムの金字塔であり、はっきり言って、ポールのソロキャリアに於ける最高傑作だと思う。

数日前に「ファンがポールに求める「あの」メロディーはない」みたいなことを書いたが撤回。そういうタイプの曲もあるにはあるのだが、そういうのには皆、不思議な寸止め感が効かせてあって、アルバムの中でその曲だけがいわゆるシングル曲のような形で浮いてくるというようなことがない。そういうのはあくまでアルバムを構成する一要素として配置されていて、アルバム全体で、メロディーを聴かせるのではなく感じさせる作品となっている。また、曲の魅力と音の魅力、どちらかがもう一方を引っ張っているというのではなく、バランス的に完璧に拮抗していて、それと先程書いた寸止め感が絶妙に絡み合って、この作品の強烈な中毒性を生み出しているように思う。個人的には、ここまで気持ち良い薬物的作品はレディオヘッドの『KID A』以来で、あちらもフラフラになるまで聴き込んだが、こちらもフラフラになるまで聴き込むことになるだろうと思う。っていうかもう既に結構脚に来ている。

天才メロディーメーカーだからこそ生み出せた別次元のメロディー。これを聴きながら、また一からメロディーとは何ぞや?考え直そうと思っている。

皆さんも是非、CDなりレコードなりを手に入れて、ジャケットを眺めながらじっくり聴き込んでみて欲しい。ハマって、抜け出せなくなって、人としておかしな事になっても一切責任は負わんが…。


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