俺がこれまで聴いてきた膨大な数のロックンロール・ナンバーの中から、アーティストの有名無名を問わず20曲を厳選収録したアルバム『REISHI’S FAVORITES』。既に何名かの手に渡り好評を得ているのだが、今回、このアルバムの中からシングルとして1曲を選んで紹介する。
紹介するのは15曲目に収録したザ・シーホーセズの「ラヴ・ミー・アンド・リーヴ・ミー」
シーホーセズは英国が誇る伝説のバンド、ザ・ストーン・ローゼズのギタリスト、ジョン・スクワイアが結成したバンドで、活動期間こそ僅か3年と短命に終わったが、アルバム『ドゥ・イット・ユアセルフ』を残した。このアルバム、音楽的に全くの別物であるにも関わらず執拗にローゼズと比較されて異常に過小評価されている(その証拠にAmazonで1円で売られている)が、俺は捨て曲のない名盤だと思っている。メロディーが良いのはもちろんのこと、演奏にグルーヴがあって素晴らしい。
「ラヴ・ミー・アンド・リーヴ・ミー」はこのアルバムの7曲目に収録されている。特筆すべきは作曲者。この曲は共作曲で、一人はもちろんジョン・スクワイア。もう一人は…誰だと思う?驚くなかれ。なんと、リアム・ギャラガーなのである。この曲が発表された当時、オアシスのソングライターはノエルで、リアムは曲を書かないし書けないというのが定説だったから誰もが驚いた。そして、これがまた一聴して名曲だとわかる仕上がりだったから腰を抜かしたものである。
では聴いて頂こう。腰を抜かして頂こう。ザ・シーホーセズで「ラヴ・ミー・アンド・リーヴ・ミー」※映像は歌い出しの歌詞がアルバム・ヴァージョンとは異なる。『REISHI’S FAVORITES』に収録したのはアルバム・ヴァージョンで「イエスを信じない」から始まる。