「SURF BLUE」の歌詞の中ですごく気に入ってる箇所がある。
曖昧な ただ眩しいだけ
手触りは 全ての想い出
上段をバニーさんが書いて、下段を俺が書いた。個人的には、昔読んだヘッセの『クヌルプ』という小説のラストシーンをイメージした。
漂泊の人生を送った主人公クヌルプが吹雪の中で最期を迎える時、自分の人生を激しく悔やむ。「私の人生は一体なんだったのか!」そこへ神が現れて、クヌルプにクヌルプの生涯の全てを見せる。で、こう言う。「これでもお前は自らの生涯を悔やむのか?」クヌルプは涙を流して答える。「いいえ!私の人生は余すところなく素晴らしく、悔いの無いものでした!」
全ての想い出が眩しいー初めて、人生を全肯定してみた。
え?柄でもない?馬鹿野郎!全否定がロックなら全肯定もロックだ。どちらもメーター振り切っちゃってることに変わりはないんだし、完全に真逆なものってどこか「=」で結べる感じがある。だからそう、どっちでもいい、どうでもいい、どっちでもいい、同じ、だ。