昨日、新曲『伊丹DABADAで逢いましょう』が完成した。作曲と作詞を並行して、約2時間ほどで完成に漕ぎ着けた。
出来る限り時間をかけないこと。これを自分に義務付けることで、曲は閃きに任せたシンプルなものになるし、言葉は誰にでも理解できるストレートなものになるーということを『果物をてんこ盛った巨大なケーキ』を作った時に学んだので、もう一度挑戦してみた。
以前から、「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」とか「ペニーレイン」とか、ビートルズみたいに自分にとって思い入れのある場所をタイトルにした曲を書いてみたいと思っていた。歌詞は、「今まで、俺には帰る家があっても俺の音楽には帰る家がなかった。でも、遂に見つけた」といった内容で、柄でもなく「涙を拭って」「自分を信じて」などというフレーズが登場するが、俺が人に向かってこんな言葉を吐くわけがない。過小評価の雨にさらされてきた自分の音楽に対して投げ掛けた言葉だ(歌詞の中の「いわれのない雨」とはつまり、そういう意味)。
メロディーは、最初に浮かんだメロディーをボツにして、ボツにしたメロディーと一緒に閃いたピアノのフレーズをメインに持ってきた。サビのコード感はロック。でも、サビ以外はポップ。シンプルなようで、実は結構ひねくれている。
前奏なし、間奏なしの3分間ポップナンバー。歌ってて気持ち良いんだから、きっと良い曲なんだろう。