前記事に登場した「旧友」というのは他でもない、現在、我が海賊ライチrecordsでサウンド・エンジニアを担当してくれているDr.Fの事なのだが、彼が今、マスタリング作業に当たってくれているのはalphabet’sの音だけではない。並行して、新しいライヴ盤『DABADA TV SHOW』にも手を施してくれており、二つの作業が完了したら二つを同封して、俺の元に届けてくれる手筈となっている。これはつまりどういう事かというと、同じ日、同じ時間に、過去の自分と現在の自分がやって来るという事なのである。
スピーカーにせよヘッドホンにせよ、左右から来る音を聴くことには慣れているが、横からだけではなく後ろから来る音を同時に聴くのは初めての事だ。