というわけで、『McCARTNEYⅢ』から1曲お届けすると致しましょう。
アルバム中、最も「らしい」曲です。バイオリンベースのトーンが気持ち良い。そして、特筆すべきはドラム!ポールはマルチプレーヤーで、管楽器以外は何でもこなせますが(そのくせ譜面が読めない)、はっきり言って、ドラムが一番下手だと思います(笑)でも、下手だから駄目だというわけじゃない。ものすごく味のあるドラムを叩きます。良い意味で鈍臭くて、愛嬌があって、僕は大好きです。あのザ・フーのキースムーンが車でラジオを聴いていた時に、ポールの曲が流れてきて、「このポールのバックで叩いてる奴は誰だ!素晴らしいドラマーじゃないか!」と唸って、同乗していた奴に訊いたら「ポールです」という答えが返ってきたというエピソードは広く知られています。
では、アルバムの全英チャート初登場1位(31年振り!)と、全米ビルボードチャート2位(ストリーミング配信のポイント差で1位を逃したが、アルバムセールスは1位!)を記念してお送り致しましょう。ポール・マッカートニーで『FIND MY WAY』!!
楽器、スタジオ好きにはたまらんPVです。
もともとPVはあまり好きではないのですが、
これはすばらしい。
ハープシコード(チェンバロ)もドラムもしかり、
すべての楽器がざらついた音でとっても心地いいです。
ミックスでこういうサウンドを出すのは至難の技です。
テープマシンも映像に出てきますが、
おそらくprotools(デジタルレコーダ)は
なんらかで使用していると思います。
ここまで、自然なザラつきを出すのはさすがの一言です。
偉そうに言いましたが、ノートPC一台で完結!?の
潮流にすごい刺激が走りました。
たぶん、多くのミックスエンジニアは最新のリファレンスCD
に加えてたはずです。
僕は昔からPVが大好きです。映画より好き…っていうか、正直、映画はあんまり好きじゃない。このPVには30台ものカメラが使われているそうです。僕もこんなPVが撮りたい(笑)
確かに機材が映り込んでますね。卓的なものが。ポールばっかり観ていて気付きませんでした。さすが、目の付け所が違う。
しかしまあ良い音。気持ち良い音です。デジタルとアナログ、それぞれの長所を熟知しているからこそ作れた音だと思います。
僕がスタジオレコーディング盤を作るとなったら、是非ともこんな音でお願いします!
3曲入りのスタジオCD、衝撃を受け大切に聴かせて
いただいてます。
あれを凌駕したいですね、いつか。
その時はわたくしも補佐させてください。