『教祖の文学』より/坂口安吾
仮面をぬぐ、裸の自分を見さだめ、そしてそこから踏み切る、型も先例も約束もありはせぬ、自分だけの独自の道を歩くのだ。自分の一生をこしらえて行くのだ。
仮面をぬぐ、裸の自分を見さだめ、そしてそこから踏み切る、型も先例も約束もありはせぬ、自分だけの独自の道を歩くのだ。自分の一生をこしらえて行くのだ。
・生きよ墜ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道が有りうるだろうか。 ・堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。 ・人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことは...