自分の曲の歌詞の見直し/改良を続けている。
昔書いた曲に『魚眼レンズの星の住人』というのがある。自分では良い曲なのか悪い曲なのかよくわからないのだが、色んな人が良いと言ってくれたので、ボツにはせずに、バンド時代にはメンバーの薦めもあり、ライヴでもよく演奏した。
ライヴで演るうちに、曲自体はかなり好きになった。メロディー、展開ともに何気に奇妙で面白い。が、演れば演るほど歌詞に納得がいかなくなってきて、いつか必ず書き直さねばと思っていた。で、最近、ようやくあと1行というところまで書き直すことができたのだが、この「あと1行」がいつまで経っても閃かなかった。
今朝、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞した。そして、そのニュースを聞いた瞬間に「あと1行」が閃いた。
『眉間の皺洗い流して裸のライチ』
ビシッときた。これしかないと思った。
誰にでも理解できる言葉を無理矢理捻り出そうとして行き詰まっていた自分に気が付いた。今さら人に合わせてどうする。自分らしくいこうと思った。
ありがとう、ディラン。そして、おめでとう。