野蛮な外人

謙虚とか謙遜とか、日本人が「日本人の美徳」と呼んでいるものが日本人の人生を窮屈なものにしているような気がしてならないから、私は、少なくとも、音楽をやっている時の自分の中からは、そういったものの全てを一掃したいと思っている。ある種、外人で良い。

言いたいことを言う。誤解を恐れず、誤解されることを楽しむ勢いで、はっきり主張する。腹の底から声を出す。ギターは全力で叩きつけて一音一音しっかり鳴らし切る。

中途半端な言葉を選ばない。

中途半端な声を出さない。

中途半端な音を出さない。

音圧で勝負するしか能のないバンドには「圧」そのもので対抗して完璧に勝つ。

巨大な感情の塊を両手で頭の上まで抱え上げて客席に叩きつける。

私がロックを好きになったのは、ただ音楽が好きになったわけじゃない。音楽そのもの以上に、姿勢やスピリットに惚れたのだ。

まったくもってどいつもこいつも中途半端だ。

かかってきやがれ!

片っ端から叩き潰してやる!!


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