組曲『綺麗な動物』解説〜⑥復活の予感

もし、この組曲が一枚のアルバムで、2曲ほどシングルカットすることになったとしてもこの曲は選ばない。パンチがあり、コンパクトに纏まっている曲であるにも関わらずあえて外して、「なぜこれをシングルカットしなかったのか」と言わせる方向にもっていく。それがこの曲に於ける「適材適所」だと思う。

また、この曲は何気に歌詞が濃い。まず、③と⑤が歌詞の中で繋がっていたように、この曲の歌詞は①と繋がっている。

①『FLOWERS IN THE DIRT』は「ゴミの中の花」という意味で、ここで言う「花」とは俺の死んだ親父のことなのだが、この『復活の予感』の中では「花が散って自問自答が終わる」と、親父の死について恐ろしく前向きな捉え方をしている。それから、「求愛ダンスで賑わう負のスパイラルの外へ」というフレーズの「負のスパイラル」とは、内輪で盛り上がっているだけのライヴハウスであったり、ライヴバーであったり、そこに出入りしているアーティストたちを指していて、つまり、この曲は「離脱」について歌っている。

強烈に影響を受けた人の存在感から離れることや、肌に合わない環境から潔く脱することが自分の復活に繋がるーということに気付いた時、「処刑台の上」で気付いた時、口をついて出た言葉が「羽根のない人間は人間じゃない!」だったという、そんな曲。

ここ数年で俺も少しは成長したのだ。


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