EVERYBODY天才

音楽やってるとたまに、いや、なかなかの頻度で、「曲の作り方を教えてくれ」と言われる。で、そのたびにこう答える。「適当に鼻歌歌ってそれに言葉乗せたらええねん」。真面目に答えてるのに「いや、そうじゃなくて」みたいなことを言われる。どんな答え方をして欲しいんだろう。専門用語みたいなものを織り交ぜてエラそうに答えれば良いのか?でも、それじゃ、余計に分からなくなるし、作る気がなくなるだろう。だいたい俺は専門用語なんてほとんど知らないし、事実、「鼻歌に言葉を乗せる」以外の作り方を知らない。

断言する。曲作りほど簡単なものはない。

車を運転したり、料理をすることの方がずっとずっと難しいじゃないか。車の運転ができる人。料理ができる人。凄い。俺、心から尊敬してる。めちゃくちゃ難しいことをしてる。もし「こんなもん誰にでもできる」と言うのなら、その人は、俺にとっては天才以外の何者でもない。これは本音だ。

人は、普通にできてることにもっと自信を持つべきなんじゃないか?あなたが普通にできてること。それができない人も腐るほどいて、その人たちにしてみればあなたは羨望の的なんだから。

でも、もう一度言うけど、曲作りに限っては本当に誰にでもできるよ。楽器なんて弾けなくたって大丈夫。俺のおばあちゃんなんて、料理してる時いつも鼻歌を歌ってた。で、いつもメロディーが違うから「それ、なんていう歌?」って訊いたら「知らん」って言ってた。だから本当に楽器なんて弾けなくても大丈夫。俺なんていまだにギターでドレミファソラシドが弾けないんだから。本当に、鼻歌に言葉乗せてるだけ。

音楽やってて、曲作ってて、憧れられること、羨望の的になることが何故難しいかのと言うと、理由は簡単。

誰にでもできるからですよ。


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