どうにもこうにも思い描いているような音が出ず煩悶としていたのだが、遂にその原因が写真下のデカいアンプにあることが判明した。上下ともフェンダーのアンプで、ルックスも似たような感じなので、大は小を兼ねるとばかり、下のやつばっかり使っていたのだが、ふと思い立って上のやつに繋いでみたら一発で問題が解決した。
下のやつが名機だと言われていることは以前から存じ上げている。が、それだけに我が強く、こちらの言うことを聞いてくれない。金属的な音がする。鉄製のスプーンやフォークが銀歯に当たった時のような不快な響き。個人的に「尼崎工業地帯の音」と呼んでいる。それに比べて、小さいやつは小さいだけあって謙虚で、こちらの言うことを聞いてくれる。俺だけではなく、ギターやエフェクターに対しても謙虚な姿勢を崩さず出しゃばってこない。あくまで縁の下の力持ちに徹してくれるので、ドラマーに例えるとリンゴスターに似ているし、接客業に向いている。
リンゴスターが接客業に向いてるかどうかは知らない。