この度、リアムの『AS YOU WERE』を私の「世界で一番好きなアルバム」に認定した。どこを切ってもリアム・ギャラガーな傑作だ。手に入れてからというもの、毎日欠かさず聴いている。仕事に行く時も、仕事から帰ってきてビールを飲む時も、寝る時も。聴いていない時でさえ常に頭の中で鳴っている。間違いなく過去最高にヘビーローテションな一枚。CDも聴き過ぎるとレコードのように擦り切れることがあるという話を聞いたことがあるが、これは絶対擦り切れると思う。
一方、ノエルのアルバムはまだ手に入れていない。どうせ良いに決まっているが、今回のノエルのは美メロを封印した「問題作」で、美メロ満載で真正面からロックンロールなリアムのより良いわけがないので、後の楽しみに取っておくことにした。
「問題作」ながら、ノエルのアルバムは当然の如くに全英1位になった。オアシスの1stから数えると、ノエルは計10枚のアルバムを発表したことになるが、10枚が10枚とも全英1位。凄いとしか言いようがない。また、最新作の初週セールスは78000枚。CDが売れない昨今、5000枚売れれば1位になることもある御時世にあり得ない数字。しかし、リアムの『AS YOU WERE』は更に凄い。初週セールス103000枚。25000枚もの差をつけて、弟が初めて兄貴に勝ったのである。
と、この記事を書いて思ったのは、やっぱりオアシスって凄いバンドだったんだな…ということ。でも、今や、再結成を全く望んでいない自分がいる。兄弟が別々に、競争心を燃やして、素晴らしいアルバムを出してくれることの方が有り難い。
ちなみに、リアムは先日、英国で「ゴッドライク・ジーニアス(神がかった天才)賞」の受賞が決定した。