自信を支える劣等感

例えば、これと比べてどうかということ。

俺は、これと比べてもなお「良い」と思えるものだけを「良い」と言うし、俺自身は、これと比べてもなお「良い」と思えるものだけを作っていきたいと思っている。

だから、俺がその辺のアーティストの音楽を簡単に気に入るわけがないし、俺がその辺のアーティストに負けるわけがない。なにしろハードルが高いんだから。

その辺のアーティストに対しては優越感があり、絶対に勝てるという自信がある。でも、自分の中に「ハードル」として君臨しているアーティストに対しては、劣等感とも言える強烈な畏敬の念があって、「攻撃は最大の防御なり」とばかり、ただひたすらに攻め続けることによって何とか立っている、踏みとどまっている…というのが正直なところ。

ロックやってて、ビートルズが好きとか、ストーンズが好きとか、オアシスが好きとかって、よほどの覚悟がないと言えるものではないと思う。

俺、常に自信家ってわけじゃないんでございますよ。っていうか、俺としては、ある意味、俺ほど自信のないアーティストもいないんじゃないか?って思ってる。


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