あたらしいかたち

「primitive」という英単語が好きだ。プリミティブ。音が好き。つい最近まで意味は知らなかった。ただひたすらに音が好きだったので、たまに無意識のうちに呟いたりしていた。

意味を調べてみたら、「未開発。未発達。幼稚で野蛮ーといった意味合いに於ける「原始的な」「根源的な」「素朴な」の意。通常、良い意味で使われる単語ではない」とあった。それから、コンピューター用語で「プリミティブ型」というのは、「複合型でない、2つ以上のものの組み合わせからできていない基本型のこと」とあった。

ところで、俺の音楽は「弾き語り」ではない。当然ながら「フォーク」でもない。ロックだ。でも、既存の◯◯ロックという呼び名はどれも当てはまらない。多種多様なロックというジャンルではあるが、これまでのロックは全てバンドという形態ありき。漫才やコントはあっても落語が無いーそれがロックだったのだ。

じゃ、俺の音楽は一体何と呼べばいいんだ?

…。

あ、そっか!自分で勝手に作っちゃえばいいんだ!

というわけで、「吾輩はロックである。名前はまだ無い。」と呟き続けてきた俺の音楽に遂に名前が付いた。

『プリミティブ・ロック』だ。

今度スタジオを予約する時、ジャンルを記入する欄に「プリミティブ・ロック」って、枠を大きくはみ出して書いてこます!


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