ステージに上がる時、私の頭の中には、自分でも不思議なくらい、「次」がない。だからと言って、毎回、「これが最後」などと思い詰めてやっているわけではないのだが、でも、それでも、私の頭の中に「次」がないのは事実で、それは昨夜のライヴについても同じことが言えて、ギリギリのところでギターを弾き、歌って、完全燃焼した。最後、ギターに頭をもたれかけてしまうくらい出し尽くした。ライヴの後、体力が1ミリも残っていなかった。何も残っていない身体に流し込むビールの味は、この世の飲み物の味ではなかった。
<セットリスト>1.未来へ 2.負け犬レッテル 3.バタフライ 4.flowers in the dirt 5.果物をてんこ盛った巨大なケーキ 6.青空 7.孤高
トリはバニーさんだった。バニーさんお得意のロックンロール系の曲を一切やらなかったのに、そして、4曲しかやらなかったのに、完全にワールドにもっていかれた。4曲目だけバンド編成だったのだが、これがまた本当に素晴らしかった。
バニーさんのライヴが終わった後に飲んだ液体の味は、ビールの味だった。