好きならすべてうまくいく

⬆︎島はスロープとの付け根を軸に回転する仕組みになっており、スロープもまた、左右に可動する構造となっている。


職場の中庭に池があり、毎年この時期になると飛来する鴨の為に島を作るよう命じられた。

上司の許可を得、機械室に工房を構えて、ここ数日、一人黙々と製作に没頭していたのだが、昨日ようやく完成した。

今年に限って何故このような命が下ったのかというと、言わずもがな、昨今の閉塞感を少しでも和らげられたら…という意図がゆえ。

俺としては、島を作ること自体が癒しそのものだった。結果は後からついてくると言うが、「後からでは困る」と無茶なことを言いながら結果を手繰り寄せて、過程との間にある時差を力技で埋めていくような感覚が曲を作っている時と同じで、夢があって、実に楽しかった。

「好きなことを仕事にすべきではない」などと言う人があるがそんなことはない。やはり、好きなことを仕事にすべきである。なぜなら、好きだという気持ちはそれ自体が既に結果のようなものだからで、今回のことに関して言えば、鴨がやって来て、俺が作った島の上で皆に癒しを提供することになるのは驚くに値しない必然なのである。


4件のコメント

  1. 美しい中庭ですね。
    怜士さんの器用さが認められているようで
    給与もらうにしてもこのような気分でできたら
    すばらしきことですね、えぇ。

    ブロク上に時折でてくる「機械室」(笑)
    やっと拝めました。なかなか篭りがいのあるような
    そうでなないような、、、

    1. 機械室は夏涼しく冬暖かく、実に快適な秘密基地なんですよ。
      ある程度防音も利いてるでしょうから、スタジオにしたいくらいです。

  2. 完成おめでとう
    鴨がたくさん来てくれたらうれしいですが、沈まないか?心配です(笑)

    1. 沈むなら沈むで鴨があからさまに慌てふためくとか、面白い沈み方をすれば良いんですが、沈むは面白ないは…というのは勘弁して欲しいです(笑)

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