俗に言う「癒し」の意味がさっぱりわからない。
子供の頃の私にとっては、ビートたけしの毒舌こそが癒しで、それこそあのフライデー襲撃事件なんて本当に感動して、完全に癒しな出来事だったし、ストーンズの初来日公演を観た中2以降はロックが癒しの最たるもので、例えば、ビデオで観たセックス・ピストルズのライヴで、ジョニー・ロットンが「誰でもいい!誰かを殺せ!」と半泣きで叫んでいる姿こそが癒しだった。本当に、涙が出るくらい嬉しかったんだから。
私に関して言えば、俗に言う癒しが癒しだったことなんてただの一度もない。
私は、私の音楽は癒し系だと思っているし、私自身も癒し系だと思っている。私と同じように、俗に言う癒しに癒されない(騙されない)人たちにとってはなかなかの癒し系だと、常日頃、自負している。
で、これは、以前にも書いたかもしれないけど、私は、「癒し」なるものにもコンタクトレンズと同じようにソフトとハードがあると思っています。でも、誰もかもがソフトなものだけを癒しだと捉えているようで、そのことに違和感を感じたり疎外感を感じたりしてイライラするたびに、私にとっての癒しが、じゃんじゃんじゃんじゃんハードなものになっていきます。