高2の時、クラスの女子が全員ブサイクだった。これは、全く勉強ができず、運動神経も無く、通学することの目的が女子を眺めることのみだった(喋りかける勇気もなかった)私のような者にとっては非常事態だった。
クラスの女子全員がブサイクだという事実については、私だけではなく、他の野郎どももすぐに気が付いた。クラス変えがあったその日に気が付いた。「俺ら、これから一年何を楽しみに学校来たらええねん…」この絶望感は、私のようにモテない奴らだけではなく、そこそこモテる奴らにも共通しており、クラス変えの日、教室のそこら中から溜め息が聞こえてきた。
が、しかし、クラス変えから数ヶ月が経過すると、ブサイクだらけであったはずの女子の中から人気ナンバーワンが誕生。ナンバーワンが誕生すると、以下、2位、3位、4位…と、クラス変えの日にあれほど絶望していた野郎どもの間でランキングさえ囁かれ始めた。言うまでもなく、少し頭を冷まして冷静な目で見てみれば、我々のクラスのナンバーワンなんて、他のクラスだと8位くらいがせいぜいだったが、それでも、クラスの野郎どもに生き甲斐のようなものが芽生えたのは確かなことだった。
一方、その時、私はどうしていたのかと言うと、クラスの女子には早々に見切りをつけて、隣のクラスの、学年全体で8位くらいの女の子に熱を上げていた。「熱を上げていた」とは言っても、その女の子は、中2の時からの私の中でのナンバーワンであったから、結局、いつもの場所に戻ってきたというわけである。
あの時、私は
何回も告白したのよね~(⌒‐⌒)
よくご存知で。
そう、中学高校と計3回告白して、3回ともフラれました。
1回目にフラれた時は凹みました。
2回目にフラれた時はまあまあ凹みました。
3回目にフラれた時はひとつも凹みませんでした。
でも、3回目にフラれた直後、私のことを不憫に思ったある友人が、プッチンプリンを3つ買ってきて、「まあこれでも食え」と言ってくれました。