新しい朝

一年前の今日、酷い二日酔いで目を覚ますと、私は大阪ではなく、伊丹最北端の、自分の部屋にいたのである。 目を覚ました瞬間の心境はまさに、読んで字の如く、「お先真っ暗」であった。底なしに絶望的であった。 あれから、ちょうど一...

まだまだ喋りたいから

私が毒づく時は、その毒は常に、愚鈍な人間に対してのものだ。でも、愚鈍な人間は、愚鈍だから、自分のことを言われてるということに全っ然気付かない。その一方で、愚鈍ではない人間が、愚鈍ではないから、「ひょっとして俺(私)のこと...

しげ

迎えに行くと、「パパー!」と言って飛び付いてきてくれたのである。 今夜は一人、近所の焼鳥屋で呑んできた。 「へぇ〜、お客さん、北高出身なんですかあ。実は私も、北高出身ですよ。」と言ったきり、後は完全にほったらかしにしてく...

詩のようなもの

あなたが私のことをどう捉えようが…。 あなたの目を、耳を、私ははなっから…。 あなたには、「自分」というものがない。ないのにあると思い込んでいるからややこしい。 好きか嫌いかでいいじゃないか。好きな方を盲目的に信じ切れた...