禁じ手の誘惑

昨日、コレを触っていたらもの凄く良いメロディーが浮かんだ。よほどの馬鹿でない限り一度聴いたら覚えられるメロディーを持つバラード。まだ全体像が見えているわけじゃないけど、下手すりゃ俺の新たな代表曲になりかねない。先日見た夢の中で妊婦の俺が産もうとしていたのはコレだったのか?とすら思う。ただ、曲作りを始めた頃の俺だったら猛烈な勢いで飛び付いてこのまま一気に完成まで突っ走ったんだろうけど、それなりに知恵を付けた今の俺にはコード進行がベタ過ぎるように感じる。

「ベタ」というのはあくまで俺の中のベタ。最も得意とする技ではあるが、能ある鷹が隠す爪でもあって、軽率な持ち出しを自らに禁じた「禁じ手」でもある。つまり、これを使う以上は名曲に仕上げないといけないという種類のもの。キーボードを弾いていてメロディーが浮かんだのは初めてのことだから、念の為に録音して残しておいたが、これをもしギターで作っていたとしたら、間違いなく避けて通っていたと思う。

これまでの曲で言うと、「紙吹雪舞う」や「SURFBLUE」が同系列に当たる。

どうしたものか…。誰か言ってくんないかな。「ええ曲やったらコード進行なんてどうでもええやん!」って。


不思議な夢

昨夜、妊娠する夢を見た。誰がって?俺が。

「絶対女の子を生む!」と息巻いていた。誰かが「名前、マキはどう?」と言ってきたが、「嫌や!」とバッサリ却下していた。

男である自分が妊娠する夢。調べてみたところ、大吉夢らしい。

当たるか当たらないかは別として、不思議と気分が良い。


ビートれいしの時事タックル

ブログやってると「ね?だから言ったろ?」と言いたくなることがたまにあって、最近、それが二度続いたので書いてみる。

①ね?だから言ったろ?コブクロなんてロクなもんじゃないって。片割れ。タモリを無理矢理縦に引き伸ばしたような方が不倫。文春砲を食らった。相方のちっちゃい奴に続いて不倫。不倫相手に言った言葉が「この出逢いには何か意味があるような気がする」うるさいよ馬鹿野郎。お前らの歌詞そのまんまじゃねえか。気持ち悪い。人間はなにかとバランスを取りながら生きる生き物。あれだけ綺麗事ずくめの歌ばっかり歌ってるというのは、その反対側にめちゃくちゃ歪んだものがあるということだ。

②ね?だから言ったろ?宣言というのはそう何度も繰り返すもんじゃないって。先日、北海道に緊急事態宣言を出すかどうかを検討する会議の中である政治家の先生が言ったらしい。「もう緊急事態宣言にメッセージ性はない」ずっとなかったじゃねえか。報告ばっかりでメッセージ性なんてどこにもなかったじゃねえか。で、この言葉を聞いた別の政治家が返した言葉がまた酷い。「地方にはまだ効きますよ」お前は悪代官お抱えの商人か馬鹿野郎。下品な角度で入れ知恵しやがって。地方に謝れ。

ね?だから言ったろ?


黙って食え。それから語れ。

同じ地域に5軒のラーメン屋があるとする。当然ながら売り上げに差が出てくる。大抵、1位が飛び抜けていて、行列の出来る店として賑わいを見せており、二位〜四位が似たり寄ったりな売り上げの中、地味にしのぎを削っていて、5位の店に閑古鳥が鳴いている。といった具合だと思う。

もちろん、売り上げの差には様々な要素が反映されている。接客態度が良いとか、店が綺麗とか。でも、そんなものはあくまで尾ひれであって、軸となるのはやはり味。単純に美味いか不味いかだと思う。

それぞれの店がそれぞれの味を提供する。5軒あれば5種類の味がある。もし、そこにあるのが味の「違い」だけだとしたら、5軒が100人の客を20人ずつ平等に分け合う形になると思うのだが、実際にはそうはいかないのは何故かというと、味の「違い」以上に、味の「差」があるからである。

「音楽に優劣なんてない。好みの違いがあるだけだ」「音楽は勝ち負けではない」情けないことにこんなことを言ってるのはいつも音楽をやってる側の人間であって、お客さんではない。ふむふむ…約一名、頷いている奴がいて、よく見たらラーメン閑古鳥の店長。しかしながら、お客さんは常に美味いものを求めていて、味の「差」を見ている。ただ、それを自覚しているかというとそうでもないから、ラーメン閑古鳥が潰れずに済んでいる。

ラーメンにせよ、音楽にせよ、「違い」を楽しめるのは「差」が拮抗している場合のみ。やれ味噌ラーメンだ。やれ塩ラーメンだ。やれ豚骨ラーメンだ。というのは、美味いことを前提として語るからこそ楽しい。同様に、俺がやってるのがロックで、あの人がやってるのがフォークで、あいつがやってるのがブルースだというのも、実力や情熱が拮抗していて、良い音楽だということを前提として語るからこそ楽しい。

多くの人が「違い」と呼んでいるもののほとんどは「差」であって「違い」ではないと思う。


戦線布告の一枚

ジャケ写をデカくした。

めちゃめちゃええ感じ!コレ、売れるんじゃね?っていうか、売れてくれんと困る。だって俺、海賊ライチのみんなにギャラ払わなアカンし、払いたいから。

え?伊丹と言えばオトラクじゃないのかって?ケッ!クソくだらない。あんな平和ボケした仲良しこよしの烏合の衆と一緒にしてもらっちゃあ困る。うちは少数精鋭の天才集団。

相手にならん。


ベスト盤進捗

 

『Matthew5:15(the best of reishi wada 2016-2020)』
  1. バタフライ(from『compass』)
  2. WHY?(未発表音源)
  3. 紙吹雪舞う(from『爆弾』)
  4. orange(from『eclipse』)
  5. グラサージュ(from『DABADA TV SHOW)
  6. 悪魔と呼んで(未発表音源※映像とは録音機材が異なる)
  7. アイボリー(未発表音源)
  8. waterfall(from『eclipse』)
  9. the answer song(from collage film)
  10. ストーカー (from『DABADA TV SHOW』)

非常に良い出来ではあるが、ボリューム的になあ…と思っていた。もう一曲、何かないかなあ…と。

先日、家でギターを弾いていたらもの凄く良いメロディーが浮かんで「おおっ!」と唸った。でも、「あれ?このメロディーどっかで聞いたことあるな」と思って、よく考えてみたら自分の曲「アイボリー」だった。

地味だけど可愛らしい良い曲だ。小さいけど何故か目を引く可憐な花みたいな感じ。で、全曲新曲ライブのマスタリング済み音源(未発表)があったことを思い出して、聴いてみたら棚からぼた餅。「アイボリー」の出来が一番良かったので、ベスト盤に入れることにした。歌い終わってからのMC。「出にくかったです。パンクバンドの後に出るより出にくかったです」も、ライブ感を出すためにそのまま入れることにした。割とウケてるし。

未発表音源が3曲。これまでのアルバムを持っている人たちにも十分楽しんでもらえる内容になったと思うし、それより何より、自分で聴いてて「こいつスゲェな」と思う(笑)


オモチャ箱をひっくり返したような頭脳を持つ男

コロナ禍の真っ只中にあって、たまに雲一つない晴天の日がある。そんな時、俺は神様がシラを切ろうとしているように感じる。「え?コロナ?ぼ、僕知らんで」と。その一方でこうも思う。神様は決して人間が嫌いなわけではないのかなと。そう、こう見えて俺は無神論者ではないのである。どう考えたって神様はいる。

天使だっていると思っている。幸せな偶然に見舞われるたび、「あ、天使のしわざや」と思うし、深い愛着さえ抱ければ物にも魂は宿ると思っている。勘の良い方は既にお気付きのことだろうと察するが、俺はそういう人間なのである。

昔から「オモチャ箱をひっくり返したような」という言葉が好きで、そういった類のものの扱い方をさせると俺の右に出る者はいないと思っている。逆に、理路整然としたものの考え方。理屈で成り立っているものというのがわからない。理解できない。数学が苦手なのは、僅か0.01のズレを間違いだとする窮屈さがあるからで、理屈というのはそうやって、正解と不正解を問答無用に切り分けてしまうから、俺のオモチャ箱をひっくり返したような頭では到底理解できないのである。

神様も天使も物に宿る魂も、目に見えず手に触れられない。でも、俺の感覚は全てそういったものを軸に回っていて、俺の人生そのものがそういったものとの対話から成り立っているから、たまに「俺ほど音楽に向いている人間もいないんじゃないか?」なんてことを思ったり思わなかったりする。


宣言について

俺が当ブログ上で断酒宣言をしたものの三日ともたずに挫折したことは読者の皆さんにとっても記憶に新しいところだと思う。情けない…。断酒宣言なんて二度としない。

ところで、あの時俺が断酒宣言なるものに期待したのは言うまでもなく自分への抑止力である。いわば、一方的な約束。相手にしてみれば「知らんがな」という話なのだが、一方的に「とにかく俺、約束するから」と。要するに、自分に厳しくなれない人間がとる手段である。

三度目の緊急事態宣言。一度目のような効力はなく、一向に街へ繰り出す人の数が減らず、感染者数が減らない。当たり前と言えば当たり前だと思う。だって、誰が三度目の断酒宣言。三度目の禁煙宣言。三度目の浮気やめます宣言や、三度目のFacebookやめます宣言を信じるだろうか。「勝手にしなはれ」となるのは仕方のないことだと思う。しかしながら、いかなる宣言にせよ、信用を失うのは避けたいと考えるのが人情で、一度目よりも二度目。二度目よりも三度目。宣言を重ねるたびに言い訳がめちゃくちゃな事になってくる。

例えば断酒宣言。一度目の挫折については「無理でした」で済むが、二度目となるとそうはいかず、「占い師に「今、『断つ』というのは運気の流れを悪くするから止しなさい」と言われたから」などと言い出して、三度目ともなれば、「医者に「酒を断つと脳に血液が回らなくなって狂人と成り果てた末に死にますよ」と言われたから」などと支離滅裂なことを言い出すに違いないのである。これと同じ理屈で、先日国が言い出したのが、「マスクをしてても感染ります」であり、「3密を避けても感染ります」なんだと思う。

今度はなんて言い出すんだろう。「宣言出してやっても全然アカンやんか!これって、お前らのせいやんか正味の話があああああ!!」なんて逆ギレし出すんじゃないのか?だって、もう既に逆ギレし始めてるような気がしないでもない。「飲まなやってられん!」言うてる国民から酒まで取り上げちゃうんだから。


物欲プラグイン

2年間、コツコツコツコツ、1円単位のズレをも許さずお小遣い帳を付け続けた結果、エレクトリック・ギターを手に入れることが出来た。生まれて初めて、粘り強い節約と貯金によって欲しい物を手に入れることが出来た。「生まれて初めて」といえば、郵便局でバイトをして生まれて初めて自分でお金を稼いだのもエレクトリック・ギターが欲しかったからだった。また、大阪から伊丹に戻ってきて、この廃人生活に終止符を打たねば!社会復帰せねば!と、仕事を探す気になれたのも、全てはエレクトリック・ギターを手に入れてから考えよう!と思えたからだった(我ながらなんちゅう発想だ)。

物欲。あまり良い意味で語られることのない言葉だが、物欲ほどパワーに転換しやすいものはない。人間、物欲に突き動かされると無我夢中になる。まさかそれが自分の殻を破ることに繋がるとはつゆ知らず、欲しい物を手に入れたい一心で脇目も振らず突き進む。そして、遂に手に入れて、爆発的な喜びがあって、そこを少し通り過ぎて頭がクールダウンしてきたあたりでふと気付く。

あ、あれ?俺、やれば出来るじゃないか。

物欲。俺にとってはアンプのようなもの。アンプとはつまり「増幅器」のことで、読んで字の如く俺のヤル気を増幅してくれる。だから、俺がヤル気を出して自分の殻を破る時はいつもエレクトリック・ギターが絡んできたんだろうなと思う。