戦場放棄

「アタシからは攻めないよっ!アンタが攻めておいでっ!」と声高らかに言っておきながら、いざ攻めてみると、門を固く閉ざしてウンともスンとも言わんから、「約束が違うじゃねぇか馬鹿野郎!」と叫ぶと、今度は、「壁に梯子を掛けてよじ登って攻めておいでっ!」などと抜かしよるから、「調子に乗るのもエエ加減にせえ!」となって、何だか猛烈に面倒臭くなって、「やってられるかアホンダラ!」と喚いて撤退する―というのを、恋愛という名の戦場に於いて、何度繰り返してきたことか。

戦が戦にならん。くだらない。もう、本当に、疲れたよ…。


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