↑どうすんねん、これ。
日本語でもロックはできる。ロックにも色々あるけど、大概はできる。でも、ヘビーメタルだけはキツイと思う。恐ろしくダサい。「ジャパメタ」と言った時点で0点である。
言っておくが、私はヘビーメタルって嫌いじゃない。「嫌いじゃない」どころか、基本的には好きである。良いバンドをたくさん知ってるし、個人的に「名盤」と呼んでいるアルバムも幾つかある。だからこそ、敬意を表して「ヘビメタ」ではなく「ヘビーメタル」。略して「メタル」と呼んでいる。でも、日本のメタルについては「ヘビメタ」と呼んでいる。海外にヘビメタバンドなんていない。
昔から、「日本人にレゲエとパンクはできない」ってなことを言う。レゲエやパンクのように、反骨精神に基づいた音楽のことを「レベル・ミュージック」などと呼んだりするのだが、日本人は反骨精神に乏しい民族だからレベルはできないと、こう言うのである。でも、私は断じてそんなことはないと思っている。日本人にも反骨精神はあるし、言葉の響き的にも、日本語がレゲエやパンクに合わないとは思わない。日本人にもレベルはできる。日本人にできないのはメタルである。ヘビメタはできてもヘビーメタルはできないのである。
どいつもこいつも遅れてきた地獄の使いみたいな格好をしている。音がまた、オケの段階でデビルダサい。そこへ、雨の日の翌日に地面にこびりついたエロ本の断片を剥がして持って帰ったりなんかしている頭の悪い中学生が書いたような日本語を乗せて、オバハンのチャリンコのブレーキ音のような声で喚き散らしている。もう本当に救い難い。シャリが駄目ならネタも駄目。だったら、シャリを上にネタを下に…ひっくり返しても駄目なものは駄目である。