人格的に複雑な人のことを「ややこしい」と言うのはわかるが、驚くほど裏表のない実直な人のことを、おのれの理解の範疇を超えているからといって、「ややこしい」と言うのは、「わからない」の間違いであって、つまりはただ感受性に乏しいだけだと思う。
人を自分の目で見ようとせず、オブラートの如くに薄く信憑性に欠ける印象と噂に振り回されて、それが誤解であったことが判明するやいなや噂のせいにする感受性に乏しい人に限ってすぐ「ややこしい」などと言う。
なぜ素直に「わからない」と言えないのか。
本当にややこしいのは一体誰なのか。