Monthly Archives: 12月 2016

隠れた名盤

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「音を寝かせる」という言葉がある。

先日も、12月2日にブルースのカバーアルバムを出したばかりのストーンズのインタビューで、ギターのロニーがこんなことを言っていた。「メンバー全員、スタジオで輪になってブルースを演奏して、レコーディングした。それから少し、その音源の存在を忘れて、寝かせておいて、ある日、ふと思い出して聴いてみたらこれが驚くほど良い出来で、「これ、誰が演奏してるんだ!?」「俺たちだ!」となったんだ」

私は今年、8枚の音源を制作した。全て今年作ったものだから、一番古い『Ⅰ』にしてもさほど時間は経っていない。にもかかわらず、各作品、ちゃんと「寝かせる」ことはできていたらしく、古いものから順に確実に聴こえ方が変わってきた。数ヶ月前より明らかに良く聴こえる。味が出てきたというか何というか…あれ?これってこんなに良かったっけ?という不思議。

中でも『Ⅱ』が特に良いと思う。2曲しか入ってないし、2曲ともライヴのセットリストから漏れ続けてるから、今のところダントツで売れゆきが悪いけど、二度と同じ音では録れない音で録れてるし、音源としては素晴らしい出来だと思う。ダントツで売れてないけど…。

『Ⅱ』は私の中の非常におぞましい部分と非常に女々しい部分が絡み合ったもの。したがって、濃い。濃いからこそ2曲入り。2曲で十分。

『Ⅱ』が好きだと言う人は、私の音楽を深く理解できる人だと思う。そんな人がいたら嬉しい。嬉しいけど、あまりお近づきにはなりたくない。


☆海賊ライチRecords速報☆

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和田怜士の通算8枚目となる作品『LIVE』が完成いたしました。

本作は、2016.12.15.THU、扇町para-diceで行なわれたライヴの模様を収録したもので、ライヴ盤としては『COMPASS』以来。2作目となります。

ステージ上、ドラムセットの上に設置した機材により録音。したがって、本作で聴かれる音は、当日、オーディエンスが耳にしていた音ではなく、怜士がステージ上で聞いていた音ということになります。

<収録曲>
1.未来へ
2.ガガーリン
3.裸のライチ~バタフライ
4.果物をてんこ盛った巨大なケーキ
5.青空~M&M

2017.1.23.mon ON SALE(¥500)


海賊ライチRecords設立

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先日、私の音源が並ぶ物販席を見て「へぇ〜、こんなやり方があるんや」と漏らした人がいたそうです。で、この度、自主レーベル『海賊ライチRecords』を立ち上げることにしました。

考えてみれば、私は、我の音源のレコーディングとジャケットデザインとパッケージングと販売の全てを自分でやってるわけですから、レーベルを立ち上げたとしても、そのレーベルは決して、遊び心に終始する「架空」ではないと言えるわけです。

私の音源のジャケットには全て「bootleg」という文字が表記されています。bootlegというのは「海賊盤」のこと。海賊盤の「海賊」と、怜士の語源である「ライチ」を組み合わせて『海賊ライチ』です。

本日より、私は海賊ライチRecordsの主宰です。

一気に出世した気分。

名刺でも作ろっかな。


☆ライヴ決定☆

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⬆︎photo by KENGO

1/23(月)
扇町para-dice
<開場/開演>未定
<前売/当日>¥1200

<出演>
ザ・トータライズ
伯川修平
ザ☆ツイてるズ
和田怜士
and more…

バンド相手なので、バリバリにロック寄りの選曲で真っ向から勝負いたします。


ライヴ・リポート

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<セットリスト>
1.未来へ
2.ガガーリン
3.裸のライチ
4.バタフライ
5.果物をてんこ盛った巨大なケーキ
6.青空
7.M&M

私より先にお客さんが「ロックンロール!」と叫び、ガガーリンがちょっとした合唱になり、持って行ったCDがほぼ完売…ソロ転向後、最高の、素晴らしいライヴになりました。

くっそ寒い中、観に来てくれた皆さんに心からの感謝を!

※早速、ライヴ盤の制作に取り掛かろうと思っております。


22年振りに

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実は今日もライヴでした。

22年振りにスタジオPISEで、スタジオの店長「先生」一人を前に歌ってきました。

先生は「先生」だけあって、音楽について専門的な見方、聴き方のできる人なので、胃が痛くなるくらい緊張したけど、手を叩いて喜んでもらえたから、めちゃくちゃ嬉しかった。

私は、伊丹の、スタジオPISEが生んだ歌うたいです。


3〜最新ライヴ情報〜

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12/15(木) 扇町para-dice

開場 19:00/開演 19:30
前売/当日 ¥1000(1drink別)

出演/水船一樹、三瀬雅人、遠藤健史(横浜)、和田怜士

一名、出演者にキャンセルが出たので、開場/開演時間が変わりました。私の出番は予想通り1番なので、19:30頃の登場となります。

どうか気軽に足を運んでください。

絶対、損はさせません。


5

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⬆︎15日配布予定の第一弾。

ライヴが5日後に迫りました。で、「ライヴ中にあんまり喋りたくない」という腑抜けた理由から、今回のライヴからフライヤーを配布することにしました。デザインはライヴの度に変えていくつもりです。

ゴミ箱に捨ててあったりしたら泣きそうになるので、毎回、捨てるに忍びなくなるようなデザインを心がけるとともに、必要最低限な枚数しか配布しないつもりです。

貴重といえば貴重です。


喜ばしき不治の病

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中3の時、アメリカからニルヴァーナが出てきて、グランジブームが巻き起こりました。

ニルヴァーナを皮切りに、パール・ジャム、アリス・イン・チェインズ、ティーンエイジ・ファンクラブ、ホール、ソニック・ユース、ダイナソーJr.、ペイヴメント、セバドー、ポウジーズ、アージ・オーヴァーキル、レモン・ヘッズ、レッド・クロスetc…かっこいいバンドがジャンジャンジャンジャン出てきました。

グランジはパンクをさらに荒くしたような感じで、当時、「ノイズ」という言葉が物凄く意味を持ちました。めちゃくちゃチープでガレージ的なガチャガチャした喧しい音。パンクは破壊衝動が外に向けられていたけど、グランジは内に向けられていたので、どこか陰鬱で破滅的でした。にも関わらず、メロディーの良いバンドが多くて、私は夢中でした。髪の毛を伸ばして、ヨレヨレのTシャツを着て、ダメージジーンズと穴の開いたコンバースを履いて、ギターを踏みつけながら「メタルは死ねっ!」と叫んでました。

グランジブームの波に巻かれて出てきたバンドの中には、まったくもってグランジではないバンドも多々あり、今にして思えばそういうバンドの方が圧倒的に多くて、後に全てをひっくるめて「オルタナティブ・ロック」と呼ぶようになりましたが、中に一組だけ、徹頭徹尾、グランジとしか言いようのないバンドがあって、それがマッドハニーでした。

ゴミのような音。ゴミのような声。「俺に触れ!俺は病気だ!」に代表されるゴミのような歌詞。どこをとってもゴミでしたが、どこを切ってもグランジで、最高でした。

先日、梅田の中古屋でついにこのアルバム(写真)を発見。手に入れました。マッドハニーがグランジの生みの親とも言えるインディーレーベル「SUB POP」から出したもので、ニルヴァーナ登場から2年、高2となっていた私が、知ったかぶりをすることしか能のない頭の悪い金持ちの同級生に取り入って、借りて、取り憑かれたように聴き倒していたアルバムです。

今聴いてもゴミ。今聴いても最高。

CDをコンポにブチ込んで再生ボタンを押すやいなや、スピーカーからあの名曲が飛び出しました。

TOUCH ME ,I’M SICK!

あの頃、不用意に触り過ぎたことによってうつされた病気がいまだに治っていないことに気が付きました。