音楽は人

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⬆︎photo by shan-shan

先月のライヴの後、実に人懐っこい笑顔を浮かべて話し掛けてきてくれた長身の男の人がいて、その人と、豪雨に見舞われた3日前のライヴ会場で再会した。猛烈な雨の中を一人、傘を差して、私のライヴを観に来てくれたのである。

会場後方。バーカウンターに彼の姿を見つけて、あまりに驚いた私が「あれ!?」と素っ頓狂な声を上げると、彼は満面の笑みを浮かべて、「CD買いたいし来ました!」と言った。

「感謝感激雨あられ」とはまさにこのこと。雨あられなのは天候に限った話ではなかった。爆発的に嬉しくて、その嬉しさがそのままライヴに表れて、爆発的なライヴになった。

ライヴの後、店の前の喫煙所で話をした。私が「どんな音楽が好きなんですか?」と訊くと、彼は「ロックンロールです。」と即答し、その後、「っていうか、好きなものがはっきりしてる人が好きなんです。音楽は人ですよ。人。」と言った。

『音楽は人』名言だと思う。そして、私としては、音楽と、音楽をやっている人間を純粋に、真っ直ぐに見つめている人に気に入ってもらえたことが何より嬉しかった。「俺、音楽やってて良いんだ」と思った。

一人で音楽を、ロックをやり始めて一年。一つの「転機」とも言えそうな、素晴らしい人とめぐり逢えた。


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