大食漢の恍惚

生きていると色んなことがある。嬉しいことや楽しいことばかりではない。腹の立つことや、悲しいこともある。喜怒哀楽のどれにも属さない、「何とも言えない」としか言いようのない気分の時もある。

生きていると色んな自分を知る。良い自分ばかりではない。悪い自分の時もある。最高な自分もいれば、最低な自分もいる。

音楽やってて、芸術やってて本当に良かったなと思うのは、どんな状況にあっても、心のどこかで「おいしい」と思えている自分を感じる時。

嬉しいことも楽しいことも腹立たしいことも悲しいこともイケてる自分もイケてない自分も、生きていて感じることの全てが、音楽にとっては、芸術にとっては、何一つ無駄にならず、ただひたすらにおいしい。何を食ってもおいしいので、ついつい食べ過ぎてしまう。食べ過ぎて、ついには気分が悪くなってくる。気分の悪さがピークに達して、我慢できず、吐く。そして、吐いたまさにその時、その瞬間、自分でも信じられないくらい良い曲が生まれたりする。


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