カセットテープ回顧録

カセットテープって種類が色々あって楽しかった。

子供の頃、家にあったビートルズやストーンズのテープは皆、SONYの赤いやつだった。

中学になって、手当たり次第にCDをレンタルするようになると、色々なテープを買って音の違いを試すようになった。そして、色々と試している内に自分のお気に入りのテープが決まってきて、俺の一番のお気に入りはSONYのES-Ⅱだった。低音が特徴的で、全体的に丸い、品のある音が好きだった。でも、割と高価なテープだったので、お金が無い時は高音がペラペラで貧乏臭いAXIAのslimで我慢した。

友達の間ではmaxelのUD-Ⅱが一番人気があったように思う。UD-Ⅱはクリアな音だった。中学の時、俺と同じくビートルズ馬鹿の同級生がいて、そいつはUD-Ⅱしか認めなかった。

「TDKのテープは音が悪い」というのと「KENWOODのコンポは音が良い」というのが定説だった。事実、TDKのテープを使っている奴はいなかったし、金持ちの友達の家に行くと必ずと言っていいほどKENWOODのコンポが置いてあった。


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