Q 曲を作る時、曲を先に作りますか?歌詞を先に作りますか?
A 曲が先。唯一「綺麗な動物」という曲だけは歌詞を先に書いた。
Q 「和田怜士」というキャラクターにコンセプト的なものはありますか?
A あまり大々的ではないけど、海賊のイメージはいつも意識してるよ。病的なカナヅチで全く泳げないんだけどね(笑)
Q ギタリストでなかったとしたらどの楽器をやっていたと思いますか?
A 間違いなくドラムだな。一時期、ドラマーだったこともあるし、音楽聴く時、ドラムだけ聴いてることがよくあるよ。
Q ギターのコードで特に好きなコードってありますか?
A 面白い質問だ。Am7だな。あの響きが大好きだ。俺の曲には頻繁過ぎるくらい頻繁に登場するよ。曲を作ってて展開に困ったらとりあえずAm7を鳴らしてみるんだ。
Q 毎日欠かさず聴く曲はありますか?
A リアム・ギャラガーの「FOR WHAT IT’S WORTH」は毎日欠かさず聴いてるよ。1日に2、3回は必ず聴く。そういえば、この曲から感じる響きこそまさにAm7だ。
Q 好きな言葉は?
A 架空。
Q 趣味はありますか?
A 散歩だな。どこへ行くにも「歩いていこう」って言うからウチの奥さんに迷惑がられてるよ(笑)
Q もし生まれ変わるとしたら人間?動物?
A 人間。同性からは死ぬほど嫌われるけど異性からは吐くほど好かれる容姿端麗ながら性根の腐り切った女がベストだ。
Q 世界一嫌いなアーティストは?
A コブクロ。あいつらのバラードが聞こえてくると見境なく人を殺したくなる(笑)
Q 世界一好きなアーティストは?
A ビートルズとオアシス。俺にとってビートルズが愛ならオアシスは恋。ビートルズが家ならオアシスは旅。ビートルズが水ならオアシスは酒。どちらか一つを選べと言われても答えられないよ。
Q あなたが過去に在籍したバンドで再結成の可能性が残っているものはありますか?
A ない。どれもこれも再起不能だ。中途半端な終わり方をしたバンドなんて一つもない。活動期間の長い短いに関係なく、皆、出せるものを出し尽くして終わるべくして終わった。つまり、中途半端な終わり方をしてこなかったからこそ、ソロでの活動再開についても、中途半端な始め方をせずに済んだんだ。
Q 歌っていて一番楽しい曲は?
A いつも、その時々の新曲を歌うのが一番楽しい。ただ、これまでに書いた曲の中で何度歌っても飽きがこない曲ってことになると「バタフライ」かな。何度歌っても新鮮に感じる。だからこそ、一度もセットリストから外れたことがないんだと思うよ。
Q ライヴの時、1曲歌い終わるたびに「ありがとう」と言うのはなぜですか?
A オーディエンスが拍手するタイミングに困らないようにだよ。俺、あの気まずい雰囲気がたまらなく嫌なんだ。かと言って、「はい!ここで拍手!」とは言えないだろ?(笑)
Q 一般人には必要でも、ロックスターには無用の長物でしかないものってありますか?
A 素晴らしい質問だ。ロックンロール・ウェザー誌の読者はレベルが高いね。答えるからよく覚えとけよ。「謙遜」だ。
Q 子供は好きですか?
A 子供によるよ。可愛いなと思う子供もいるし、憎たらしいと感じる子供もいる。でも、その質問が漠然としたもので、漠然と答えても良いのならこう答えるかな。老人と同じくらい嫌い(笑)
Q 子供の頃の特技は何でしたか?
A 絵を描くこと。鉛筆やクロッキーで描かせたら誰よりも上手かった。でも、色を塗るのが誰よりも下手だった。
Q あなたが主宰しておられる海賊ライチrecordsに本田純正というライターの方がおられるようですが、実在する方ですか?
A もちろんだ。彼は俺より二つ歳下で、インディーズの劇団で脚本を書いてる。さすがに脚本家だけあって文章が上手いから、第三者的に俺のことを書いて欲しい時に力を貸してもらってる。考えてもみろよ。俺に「「退場!」は時に自由を喚起する」なんて文章書けるわけないじゃないか(笑)
Q あなたにとってロックとは?
A 喜怒哀楽、全ての感情に正直で、嘘がなくて、信用できるもののこと。
Q あなたにとって最も信用できないジャンルは?
A J-POP。音楽が軽薄ならリスナーも軽薄。だから、音楽もリスナーも使い捨て。使い捨てというのはゴミと化すのを待っているもののことだ。できれば関わりたくない。
Q 最近叶えた小さな夢はありますか?
A このQ&Aこそまさにそれだ。多くの質問に答えること、インタヴューに答えることが俺の数ある夢の中の一つだったからな。だから礼を言うよ。ありがとう。