夢。大きなものだけでなく、ごくごく小さなものまで言えば数限りなくあるが、そのうちの一つに自分が暇つぶしに描いたイラストを貼り巡らせた会場でワンマンライヴをやってみたいというのがある。「聴覚、視覚ともに和田怜士ワールドで満たしてやるぜ!」という押し付けがましさ全開の、俺に興味がない人には迷惑でしかなく、俺の事が嫌いな人には地獄の沙汰でしかない非常にアーティスティックな事をやってみたい。
ご存知の通り、俺は音楽が好きだけど、音楽と同じくらいレコード・ジャケットというものが好きで、ジャケットを眺めながら音楽を聴くのがたまらなく好きなんだけど、それと同じ状況をライヴで再現できないかなと思っている。が、現状、実現させるにはイラストの数が足りない。イラストを描くというのは、ただの暇つぶしであるにも関わらずなかなかに疲れることなので、会場に貼り巡らせる程の枚数を量産するとなると気が遠くなる。
昔、大阪のレンズ工場で働いていた時、工場の経営が大きく傾いて、出勤はするもののやることがまるでなくて、仕事をしているフリをしてイラストばかり描いていたことがあった。別の部署に四季を問わずパンクファッションに身を包んだおかしなカップルがいて、俺のイラストを痛く気に入ってくれて、「欲しい」と言うので(彼女の方は特に熱心で、休憩時間、喫煙所に来る俺を待ち伏せて「新しいの描けました?」などと図々しく催促してくることもあった)、イラスト1枚につきブラックサンダー1個と交換、譲っていた。あの時描いたものの中に相当良い出来のものがあったはずなのだが…。
あいつら今、どこにいるんだろう。イラスト、返してくんねえかな。
ブラックサンダー返すから。
怜士さんの昔の部屋は、女の人の顔ばかりで怖い部屋でした。あれだけはやめてください。
日中は散歩をして、日が暮れるとモデルを眺めるでも写真を見るでもなく、ひたすらに女の人の顔の絵を描いている時期がありました。自分の中からどんな女の人が出てくるのかが自分でもわからない感覚を楽しんでました。完全に病んでました(笑)
今では、あれは一種の精神療法だったんだと思っています。もうやりませんよ。病気、治りましたから。たぶん、治りましたから(笑)
どっかのライブ会場にいったらいるんじゃない?バカップル
あたしははじめて観たときから
とてつもなく1枚目のが好き!
バカップル、2人揃ってアメリカのパンクレコードレーベル『エピタフ』に履歴書送ってたよ。「いつまでたっても返事来ないんです…」って言うてた。当たり前や!(笑)
4枚のイラストの内、一番「いいね!」って言ってもらえてるのは3枚目やったりする。ダントツで時間かかってないのに(笑)