シャボン玉と風船

実はすでに新しいライヴ盤の制作に取り掛かっている。内容はもちろん、前回のライヴの模様を収めたもので、タイトルは映像同様『DABADA TV SHOW』でいこうと思っている。映像の方ではカットした「未来へ」を収めた8曲入りコンセプト・ライヴ・アルバムだ。

ところで、ソロで活動している人の中には、月に5回も6回もライヴをしている人がいるけど、俺は2、3ヶ月に1回のペースで十分だと思っている。その代わりに、その1回のライヴを大切にしていきたい。1回のライヴから映像とか音源とか、収穫できるものは全て収穫して、収穫したものを「種」として撒いて、一人でも多くの人に自分の存在と音楽を知ってもらって、次のライヴ、次の次のライヴの盛り上がりに繋げていきたいと思っている。

小学校の卒業式で、一人一個、紐にメッセージと花の種を結び付けた風船を持ち、一斉に飛ばした覚えがある。「誰か拾ってくれるかな」と思いながら、自分の風船が飛んでいくのをずっと見つめていた。

ライヴは「記録」という事をしないと、あれよあれよと消えていく。シャボン玉みたいに。でも、記録すれば風船になり、記録したものを形にして「作品」として世に送り出せば、メッセージと花の種を搭載した風船になる。

俺はいつも、100個のシャボン玉より10個の風船を飛ばしたいと思っている。


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