愛を感じて

バニーさんのワンマンライヴを観てきた。

23曲。2時間弱のステージ。素晴らしかった。

やっぱり、バニーさんの音楽の軸にあるのはストーンズだと思った。ラフでルーズでブルージー。そこにディラン的な詩人のムードが漂っていて、言葉が、日本語が沁みてくる。

バニーさんに比べると俺の音楽は輪郭がはっきりしているなと思った。俺の音楽には、バニーさんの音楽にあるような「輪郭はアンタらが自由に思い描いてくれ」というのがない。俺の音楽にあるのは「これが輪郭だ」だ。輪郭を聴き手の自由に任せる–やってみたいけど、俺にはできない。俺がやったら、ラフでもルーズでもなく「雑」とか「下手」とか言われるのがオチ。ラフ&ルーズは難しい。

会場に流れていたBGMはバニーさんが作ってきたものだった。バニーさんが好きなアーティストの曲が次から次に流れて、それは清志郎だったり、ポール・ウェラーだったり、プライマル・スクリームだったりしたのだが、バニーさんがステージに立って、いよいよライヴが始まるという段になった時、一際大きな音で流れたのはやはりストーンズだった。

ステージに立ったバニーさんが着ているTシャツには、キース・リチャーズの顔写真がプリントされていた。


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