新曲『口車に乗って』完成

異形。凄いのができた。

初めてギターではない楽器を使って作った。その楽器とは何と…膝。あぐらをかいて、膝を叩きながら作った。わずか2日で曲も詞も出来上がった。

先日、DABADAで演ってからずっと、カホンという楽器の可能性について考えていた。カホンで曲を作ってみたい。でも無い。じゃ、何か別の物で代用できないか?そうだ、膝があるじゃないか。という流れで膝を叩いてみた。するとそこにバルタンさんのギターをバックに歌ったことで自分の中に漂っていたブルースの残り香みたいなものが絡みついた。

膝を叩きながら身体を揺らしてテキトーにメロディーを口ずさんでいると、ファズでゴリゴリに歪ませたベースの音とチープなブラスの音が聞こえてきた。「見えた!」と思って、捕まえて、引きずり出して見てみたらそれはGSだった。それも、タイガースやブルーコメッツのような歌謡曲寄りの王道モノではなくカルトGS。ダイナマイツやモップスが得意とした、R&Bに日本語を乗せて喚き散らすタイプの昭和40年代型ガレージロックだったのである(だから歌詞に「もう二度と恋はしない」というGSの常套句を入れてみた)。

昔からGSは大好きだけど、まさか自分の中から出てくるとは思いもしなかった。

ライヴで爆弾になってくれる事を祈る。

 


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