ライブやってるとたまに「ウゲッ…」と思う演者と当たることがある。どんな奴らか。書いてみよう。
MCで「風邪気味で」とか「病み上がりで」とか言う奴
完全にNGワード。そんなに体調が悪いのならキャンセルしろ。出てくるな。以前、持ち時間30分の間に3回も4回も「風邪気味で」って言う、さだまさしの曲しか歌わないみうらじゅん似のアホンダラを見たことがある。ハードル下げてるつもりだろうがそもそもお前みたいなもんにハードルなんてあるか!
コピー崩れのカバーしかできないくせにやたらと態度がデカい奴
どこまでも自分に甘く他人に厳しい。全曲コピー崩れのカバーにも関わらず、さもおのれが作った曲かのような顔をして歌い、他演者の演奏に対しては「辛口」が聞いて呆れる的外れ且つ身の程知らずな批評をして喜んでいる。こんな奴らに限って「ギターは床面に対して水平に構えないと」とか「ギターのヘッドにチューナーとかカポとか付けて演奏するのはカッコ悪い」とか、どうでもいいこだわりを多々持っていて、まったくもってどの口がそんな事を言うのかおのれのギターを持って来ずに店のギターを使ってばかりいる。そんな病的ナルシストであるから、おのれのライブを毎回録画するのは当然の事、録画した映像を湯水の如くにYouTubeに垂れ流して喜んでいる。動画数500ってどういうことやねん。集客力0のクセに…。
平気で持ち時間をオーバーする奴
当然のように10分〜15分オーバーする。これは圧倒的にバンドに多い。バンドばかりが出るイベントが「押す」ことはあっても「巻く」ことがないのは転換に時間がかかるからではなく、「ロック」の履き違えから来ている。この履き違えほどみっともないものはないし、そんなバンドのライブが良いわけがないので、さらに長く感じて往生する。
アーティスト名や歌詞に中途半端に笑いの要素を入れてくる奴
ガッツリ笑いに寄せてるのなら何の文句もないが、「中途半端に」というのは、真っ向から批評されることを避けようとしているようにしか思えない。「ほら、俺、こうやってちょけてるんやから、真面目に批評するんやないで」という臆病、卑怯。そうして、笑いの要素を入れた曲の後に真面目な曲をやって、真面目な曲を引き立たせようという姑息な手法。魂胆が見えるだけに全く笑えない。お客さんというのは皆、基本的に優しい。笑うところで律儀に笑う。ところが俺は笑えない。はっきり言って、魂胆の見える見えないを別にしても笑えない。ひとつも面白くない。が、社会人として無理矢理にでも笑わねばならない。でも笑えない…。何だか自分が極端に空気の読めない極悪人のような気がしてきて、顔がひきつる。辛い。居ても立っても居られなくなって店を出て、藁にもすがる思いでタバコを吸って激しくむせる。