先生と教科書

この国に一人だけ、ソングライターとして「先生」と呼べる人がいる。佐野元春だ。そして、先生から年に何度か「教科書」が送られてくる。ファンクラブの会報だ。

毎回、アーティストとして、ソングライターとして、真摯に語ってくれるから物凄く勉強になる。

「既にあるものをぶち壊して、自分がまた山を作ってそのてっぺんに立つようなレボリューションではなく、常に自分を乗り越えていくというレボリューション。自分にとって新しいことを常にやり遂げて、それを支持してくれる人が一万人であろうが三人であろうが、それを僕も納得できたら「じゃあ、次いくよ」っていう感じ」

そういえば先日、バルタンさんに「全曲新曲でライブやったんやて?無茶しよんな!」って言われた時は嬉しかった。「無茶」っていうワード。分かってくれる人がいると思って嬉しかった。確かにすごく個人的で、地味な試みではあった。「誰が興味あんねん!」って話だろう。でも、俺にとっては「自分を乗り越える」以外のなにものでもなかった。

じゃあ、次いくよ。


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