名曲『孤高』について

前回のライブで、ライブ後の反響が最も大きかったのはラストを飾った「孤高」だった。歌詞に感じるものがあったという声を頂いたので書いておこうと思う。


孤高

失うことを無闇に恐れて

何を得ようと言うの?

終わることを無闇に恐れて

何が始まるの?

君は選ばない

すべて欲しがる

君は選べない

すべて失う

孤独の前に醜態を晒しても

君には居場所がある

質より量の友情論が飛び交い

僕は誤解される

君は選ばない

すべて欲しがる

君は選べない

すべて失う

君の世界には僕の居場所がない

二度と戻らない

僕は帰らない

絶対に帰らない

孤高とはその才能ゆえ

おのずと浮いてしまう人を言うのでしょう

最後に笑うのは一体誰?

考える前に答えは出ているでしょう

さあ この指とまれ

もう少し 孤独に挑め


書いたのは24の時。完成した瞬間から現在に至るまで、歌詞、アレンジともに一切変わっていない。

当時、あまり好きではない女の人がいて、本当に頭の悪い人だなと思っていて、その人をモデルに曲を作ろうと思って作り始めたら、その人が普通で自分が普通でないことに気付いた。でも、その人が普通ってことは普通の人たちって馬鹿ばっかりなんだなと思って、世の中に馴染めずにいる自分を「自分は駄目だ」と否定するんじゃなくて力技で肯定してみた結果、「孤高」という言葉に辿り着いた。

自分を半ばヤケクソに肯定して孤高を名乗っている割には「この指とまれ」なんてお茶目な言葉で理解者を募ってるあたりが俺らしさなのです。


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