ドレス

ある友人が音源制作という形で俺の曲をカバーしてくれた。全3曲。数ヶ月に渡って取り組んでくれた。

順次、最終調整段階のものを聴かせてもらった。声。ハーモニーが主体で、楽器の音は必要最低限に抑えてある。

ある曲にはユーモアの効いたモータウン的なアレンジが施され、またある曲はミステリアスな映画のオープニングテーマのような雰囲気を醸し出し、またある曲は夜、神戸の海辺のお洒落なバーで流れていそうなジャジーなスタイルに生まれ変わった。とてもじゃないが、ロックしか聴いてこなかった人間の作った曲とは思えない。

俺の曲が若い女の子だとすると、いきなり化粧を覚えたというか、これまで革ジャンしか着たことなかったのに突然ドレスを着て化けたというか、「髪の毛みたいなもんはゴムで束ねとったらええねん」言うてたのにゴム捨ててパーマ当てたというか…とにかく、見違えた。

俺の曲は俺の中から出てきたもの。「出てきた」んだから、俺自身ではない。だから、今回のように俺以外の人の手によって化ける、見違えるなんてことも当然ながら起こりうる。

見違えた俺の曲が見ず知らずの人たちに賞賛されて取り囲まれるようなことになったらどうしよう。図々しくも名乗り出るか?「ども、そいつの親です」と。革ジャンしか着せたことないくせに(笑)


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