今まで見たことのない親父の写真が出てきた。親父はカメラを向けられるのを極端に嫌う人だったから、親父を撮ろうと思えば、このようにこっそり隠し撮りするしかなかったのである。それにしても、我が親父ながらかっちょええ。
もう少し図太く図々しく元気に長生きしてたら、確実にキースになれた人だと思うのだが、いかんせん、絵描き丸出しの死に方をしてしまった。
親父は若い時、絵描きになる前、友達からギターを借りたことがあって、なんとも根気のないことに「3日で諦めた」らしいのだが、それでもやはり、私にとって親父は、ロックスター以外の何者でもないのである。