『Ⅲ』早くも完成の予感

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昨日はスタジオの日だったのだが、自分のギターが修理中で、手元に無いことだし、『Ⅲ』のためのレコーディングをするつもりは毛頭なかった。スタジオのギターを借りて、練習さえできればそれで良かった。軽く練習の模様を録って、後で個人的に反省会ができればそれで良かった。が、なぜか不思議なほど声の調子が良くて、気付いたら『Ⅲ』の3曲を録り終えてしまっていた。音のバランスによほどの問題さえなければ、OKだと思う。

『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』と、新しいのを作るたびに音がチープになり、太くなっていく。そして、音がチープになり、太くなればなるほど、納得のいく仕上がりになっていく。繰り返し聴きたいと思えるものになっていく。デジタルな、クリアな音に、全くと言っていいほど興味が湧かない。

ビートルズがモノラルにこだわったことの意味や、カートが『ネバーマインド』の音を嫌いだと言って『イン・ユーテロ』を作ったことの意味が、今さらながら、わかるような気がする。


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