<収録曲>
1.女救世主ニーズ
18年程前に書いた曲。メロディーは、今にして思えばどこをどう意識したのかさっぱりわからないが、オアシスの『ロール・ウィズ・イット』を意識して書いた。歌詞は、「女の救世主を創り出してみたい」という気持ちと、「救世主に「人間なんて嫌いだ」と言わせてみたい」という気持ちから書いた。上手く説明できないけど、何度演っても演り尽くした感のない、ミステリアスな曲だと思う。
2.金平糖
7年程前、バンドをやめて、かと言ってソロでの活動もしない、できない、半引退状態の、暗黒の大阪時代に書いた曲。歌詞の大半は、当時働いていたレンズ工場の目の前の、神崎川に架かる鉄橋の下で書いた。歌詞こそ絶望的だが、曲自体はすごくメロディアスで、ドラマチックな転調なんかもあって、かなり気に入っている。
3.M&M
『女救世主ニーズ』と同じ時期に書いた曲で、私が世界で一番好きな映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』に登場する殺人鬼カップル、ミッキーとマロリーが題材となっている。
私といえばM&Mーなんて思ってくれている人もいる。色んな人がこの曲を気に入ってくれて、中にはこの曲をカバーしてくれるアーティストまで現れて、そのカバーヴァージョンを聴いて気に入った人が「本家を観たい」と私のライヴに足を運んでくれたりなんかもして、そんなこんなで、私のバラードの代表曲となった。ライヴの定番でもあり、大切な一曲。
<ジャケット>
梅田の『ナカイ楽器』でギターを物色している私。この直後、地下のナカイ楽器へ移動した私は現在の愛器・月下美人に出逢う。本作には『金平糖』『M&M』と、カラフルなお菓子の名を冠した曲が並んでいるので、ジャケットもカラフルに仕上げてみた。