盆踊りと桑田公園と私

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かつて、桑田公園の真隣に私の育った長屋があった。そして、一年の内で一番楽しみにしていたのが桑田公園の盆踊りだった。

私は、太鼓に興味があって、毎年のように叩いてみたいと思ったけど、何故か踊りたいとは思わなかった。一切踊ることなく、太鼓の音を聴きながら、友達と公園中を走り回っていた。夜に友達と遊べるのは、一年に一度、盆踊りの時だけだったから、異常に楽しくて、今にして思えば完全に「発狂」していた。走り回りながらヨダレを垂らしていたかもしれない。

子供の頃の自分に会うー映画や漫画や小説の世界じゃあるまいし、実際には100%無理な、あり得ない話なのだが、私に関して言えば、桑田公園の盆踊りを筆頭に、伊丹最北端で催される盆踊りに足を運びさえすれば、子供の頃の自分に会えるような気がして、毎年欠かさず足を運んでいる。

子供の頃に戻りたいとは思わない。でも、子供の頃の自分を愛おしく思う気持ちはある。

今よりずっと、面白い奴だったから。


或る老人の名言集

「人生、9割は苦しみ」

「なんとかなる」

「なるようにしかならん」

「苦しい時に悪いことさえせぇへんかったら大丈夫」

「頑張るしかない!頑張るしかない!頑張るしかない!」

「頑張れ。ワシがアンタを見守っといたる」

「勝たんでええ。負けたらアカン」

「なんとかなる」と言い切った後に「なるようにしかならん」と言われた時には「どないやねん」と吉本新喜劇ばりにコケそうになったが、「勝たんでええ。負けたらアカン」は、聞いた瞬間、なんだか嬉しくなって、割と泣きそうになって、紛れもない名言だと思って、それはそれでコケそうになった。


先月の書きかけ未完成記事③

最近、感銘を受けた言葉が二つある。

一つは、あるお年寄りが私に諭すように口にした、お年寄りながらまさかの英語「ステップ・バイ・ステップ」で、お年寄りは私にこう言ったのである。

「人間、何事もステップ・バイ・ステップやで。着実に一歩一歩や」

そしてもう一つは、明石家さんまが言った次の言葉である。

「お笑いの世界で成功する奴はみんな緊張しぃや」

普通に考えれば、緊張しぃは放っておいてもステップ・バイ・ステップになる。が、緊張しぃ本人はそれを良しとせず、一足飛びの飛躍を願うから、無駄に苦労する。

我が人生の師匠、ビートたけしの口癖は常に「分をわきまえろ」だ。「自分」という言葉に