もし、どうしても生まれ変わらねばならんのなら、人間の女が良い。人間の女が駄目なら、猫が良い。猫が駄目なら、クラゲが良い。
とにかく、もう一度一憩というのだけは勘弁願いたい。
「臆病というのは悪いことじゃない。想像力があるから臆病になる」というのは、以前にも紹介した、我が親父が遺した名言であって、いつ思い返しても素晴らしい言葉だとは思うのだがしかし、だからと言って「消極的」というのがいつも、どんな状況に於いても、百害あって一利なしだということに変わりはないと思う。
つまり、「臆病で積極的」というのが、人間のベストな姿なんだろうと思う。
「ボクシングでチャンピオンになるような奴は皆間違いなく臆病なんですよ。殴られるのが嫌だから殴るまでのことです」ってなことを以前、辰吉が言っていた。
「この世界はな、怖さがあるうちが華やねん。だから、怖いと思えてるうちは働き。怖くなくなったら辞め」
これは私が無資格未経験で初めて介護の世界に飛び込んだ時に、晩年のマザーテレサみたいな顔をした「後藤さん」という年配のベテラン女性介護士さんが私に教えてくれた言葉なのである。
この言葉ー非常に感謝している。めちゃくちゃビビってる時にこそ、「俺はまだまだ大丈夫だ」と思わせてくれるからである。
今にして思えば、この後藤さんの名言は、介護士のみならず、全ての人の人生に当てはまる名言だと思う。何をするにせよ、怖さがなくなったら駄目だ。
そういえば、バンドやってる時、毎回毎回、ステージに上がるの、怖かったよ。