珍しく伊丹を直撃した台風の影響で菊正宗のCMに使えるような感じになってしまった天神川。
若いカップルが堤防から身を乗り出して川を眺めており、野郎が彼女に「激流や!背中押したろか?」と言って笑った。
「おもろないねん」と呟いて、野郎の背中を押してやろうかと思った。
大阪の中古CD屋はすぐ潰れる。
神戸の中古CD屋はなかなか潰れない。
大阪のバンドはすぐ解散する。
神戸のバンドはなかなか解散しない。
大阪のバンドマンはバンドマンであることをすぐやめる。
神戸のバンドマンはバンドマンであることをなかなかやめない。
…ような気がする。
昨日、久々に神戸の街を練り歩く中で、楽器を背負って歩いている奴を何度目にしたことか。大阪の比じゃない。
神戸と大阪。そりゃまあ神戸人と大阪人の気質の違いもあるだろうけれども、神戸には、中古CD屋がいっぱいあって、ライヴハウスやライヴバーがいっぱいあって、安くで呑ませてくれる居酒屋がいっぱいあって、街全体にお洒落で文化的なムードが漂っていて…神戸と大阪じゃバンドマンを支える土壌に雲泥の差がある。神戸は、バンドマンの傍にバンドマンがいる。
新しいバンドの活動拠点をどこに置くのか。「解散しないバンド」という、私の中の絶対に譲れないテーマを思えば、神戸にそれを置くことが賢い選択なのではないかと思っている。
人生、この程度じゃ困る。
なんだかよくわからないままに、なんだかよくわからない環境下に生まれたからには、この程度じゃ困る。
子供の頃、大人になることに少なからず期待していた。でも、大人になったら、なるやいなや、周りの人間が早々に、我先にと、「年寄り」を自称し始めた。
だから私は、できる限り、「お前らと一緒にすな!アホんだら!」と言って、自分でなんとかする。
あれ?一人で呑んでるのん俺だけや!
帰ろ。