撲滅したかったら、とりあえず、まずは、「覚醒剤」っていう名前から何とかすべきなんじゃないか?っていつも思う。「覚醒」って本来、良い意味だろう。「覚醒できるのなら…」などと考えて手を出す人がいてもおかしくない。本当に覚醒できるのなら、それはもう完全に奇跡の薬。正露丸どころの話ではない。でも、実際は、覚醒とは真逆のことが起こる。だから、撲滅したかったら、まずは名前から何とかしないと。もっと他にあるだろう。「酩酊剤」とか、「堕落促進剤」とか、「片道切符」とか…。
bootleg 使用ギター紹介②
『Ⅱ』の「FLOWER」で弾いてるのがこれ。これは「FLOWER」でしか使っていない。
前出のモーリスが木刀を握りしめたゴリラのような女で、私のエピフォン「月下美人」がカッターナイフの刃を左手の人差し指と中指の間に挟んだ昭和のスケバンだとすると、このヤマハは、田舎の田んぼの真ん中にちょこんと座って枯れかけのれんげで冠を編んでいる不細工ながらどこか可憐な女の子のよう…な音がする。
ペグにガタがきてて、チューニングが安定しないので難儀したけど、「FLOWER」には合っていると思って、思い切って使用した。
今日はこれを使って新曲の制作に励んだ。田舎娘のくせに、田舎娘だからか、クイーンみたいなメロディーを閃かせてくれた。
ガタガタだけど生きている。
Analog Image Limited
伊丹の某楽器店。月下美人を3度目の修理に出したついでに試奏。
ギブソンや
ああギブソンや
ギブソンや
最近はもう、楽器屋に行ってもギブソンのギターにしか興味がないのだが、やっぱり素晴らしい。
乾いた木の音。乾いた木を、水を弾くまで磨きあげたノコギリでギコギコ切っているかのような音と振動が身体の芯に触れてくる。自分の中の何かを切っているような感じーと言っても過言ではない。そのくらい、気持ち良い。
そういえば、最近、「bootleg」のレコーディングを通して気付いた事がある。それは、私は本当にアナログな音が好きだということだ。昔から好きだったけど、今度ばかりはガッツリ気付いた。この気付きは今後、音楽をやっていく上で大きい。
「で、あなたにとってアナログとは?」
私にとってアナログとは、つまり、定規を使わずに引く線のことであり、光を反射させずに吸収させようとすることであり、プロが金属バットを使わない理由について考えることであり、商店街にコンビニは要らないと感じることであり、世の中を数字ではなく言葉で捉えていきたいと願うことであり、タバコを「煙草」と書く時に感じる自惚れ感のことであり、「廊下は走らない!」と叫ぶことであり、考え事は散歩をしながらに限るということを知っていることであり、「高速で行く?下道でいく?」と訊かれた際に迷わず「下道」と答えることです。
「…何だかよくわかりませんね」
アナログや
ああアナログや
アナログや
新たなスタイルで
⬆︎写真上から、瀬戸颯太さん、私、吉田ふくたろうさん(出演順)。偶然にも全員伊丹市民。颯太さんもふくたろうさんも、もの凄い頻度でライヴをしていて、上手い。
昨日は、リハ開始早々にギターが壊れるというアクシデントに見舞われて、急遽、瀬戸颯太さんにギターを借してもらってステージに上がることになった(この場を借りて、颯太さんには重ね重ねお礼を申し上げます)。
<セットリスト>
1.妄想狂冥利
2.ガガーリン
3.未来へ
4.バタフライ
5.M&M
6.孤高
歌い方からセットリストに至るまで、全てをガラリと変えて臨んだライヴ。ほとんどMCを挟まずに、矢継ぎ早にダァーッと演った。盛り上がった。良いライヴだったと思う。ライヴ初披露となった「ガガーリン」が大好評だったのも嬉しかった。
CDは計11枚売れて、ソロ転向後初めてギャラももらった。
全てが、次に繋がるライヴだったと思う。
*録音しておいたので、ひょっとしたらCD化するかも…。












