〈以下の文章は、芥川龍之介の『歯車』という作品に出てくる一節です。私はこのやりとりが大好きで、これを紙に書き写して、自分の部屋の壁に貼っております。〉
老人「如何ですか、この頃は?」
芥川「不相変神経ばかり苛々してね」
老人「それは薬では駄目ですよ。信者になる気はありませんか?」
芥川「若し僕でもなれるものなら…」
老人「何も難しいことはないのです。唯神を信じ、神の子、キリストを信じ、キリストの行った奇跡を信じさえすれば…」
芥川「悪魔を信じることは出来ますがね。…」
老人「ではなぜ神を信じないのです?若し影を信じるならば、光を信じずにはいられないでしょう?」
芥川「しかし光のない暗もあるでしょう」
ありがとうございます。例えば宇宙はどこまで広がってる?無限ではなく、限りやその先にが科学的証明されるだったら。時間の歪みに似た世界が存在するなら、表裏一体ですよね?あるがまま、光も影も存在する。それぞれ自分のサジ加減でわ無いだろうか?