カブトムシ

今日は、数ヶ月振りに外へ、焼肉を食べに行ったのであるが、小さな店内の通路を隔てた向こう側で食事をしている子供連れの夫婦が、気になって気になって仕方が無かったのである。
子供は二人。二人とも男の子で、1才くらいのと3才くらいのと。さして喧しくはなかったし、もし喧しかったとしても、夫婦の気持ちを察すれば別に不快でも何でもなかったのだが、問題は、この夫婦の佇まいにあったのである。
二人とも私と同じくらいの歳で、旦那が正座をしていて、嫁があぐらをかいて顎を突き出して煙草を吹かしていた。そして、旦那が家族の為に肉を裏返してやっていると、嫁が「触りすぎ。もうホンマ、ウザいわぁ。」と発言。
私は、この光景を見て、イラッと来て憤然と立ち上がると、敢然と通路を横切って夫婦のいる所へ向かい、とりあえず嫁に平手打ちを食らわせてから、「お前だけか!お前だけが頑張っとんか!お前は、旦那が働いてるとこ見たことあるんか!金が全てやったら金が全てってはっきり言えや!このブス豚!」と、一連の動作を頭の中で、実行に移していたのである。

世の中の女性は何か、とてつもなく大きな勘違いをしている。幻滅してもし切れない。

そうして今、私は、aikoの『カブトムシ』を爆音で聴いている。どこかでまだ、性懲りなく、信じたいのである。


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