ヴォーカリスト宣言

ウ゛ォーカリストかぁ…いいなあ…マイク一本で勝負するんだな…言葉と声と感情と…やっぱウ゛ォーカリストだよな!

私はギターが下手である。本当に下手である。めちゃくちゃ下手なのだが、自分の弾くギターが決して嫌いではなかった。私より全然上手いけど、私より全然良くないギタリストを数多く見てきた。だから今回、ギターをティム&小松の凄腕コンビに任せて、自分はウ゛ォーカルに転向するということは、凄腕に任せるとは言え、私にとって一大決心と言えば一大決心であった。

しかしながら、気合の一歩を踏み出してみたら、なんてこたあない。私は今、自分がウ゛ォーリストであるということが嬉しくてたまらない!どうやら私は、馬鹿だから、今まで全く自覚して来なかったけど、ずっと、ウ゛ォーカリストというものに憧れてきたらしい。
「自分の曲は自分のギターに限る!」という鼻持ちならない考え方に縛られて、ある意味では、ウ゛ォーカリストになることを諦めていたのかもしれない。でも私は、本当は、ずっと、ウ゛ォーカリストになりたかったらしい。私にとって「ウ゛ォーカリスト」は、高嶺の花的なものだったのかもしれない。

私は遂に、高嶺の花を手に入れたんだな。

ああ、本当に素晴らしい!

え?私が今一番欲しい物ですか?そりゃもうあんた、決まってるじゃないですか。タンバリンですよ。半月形のね、メタリックなね、ステージ上で妖しく光るタンバリンに決まってるじゃないですか!ロックンロールシンガーの必需品ですよ。でも、ま、基本的にはただ握りしめてるだけで、たまに振り回したり投げたり投げられたりするだけで、ほとんど叩かないから、楽器としての意味合いは無いに等しいんですけどね。でも、絶対にいるんですよ。いわゆる一種の「こだわり」ですね。はい。


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